オープンスペース街・日誌

毒舌セカンドオピニオン(精神医療の荒廃)笠 陽一郎
愛媛・味酒心療内科のホームページ

リサイクルショップ・すぎなみ2003.12OPEN


2003年12月D

12月Cへ 12月Eへ





今月の定例ライブ
12月29日(月)
 PM7:00頃〜
入場無料

   今回だけ
「リサイクルショップ・すぎなみ」で
開きます
。 ライブの後で忘年会もします (^o^)丿

場所 
http://www66.tok2.com/home2/mikkuraki/map.html
電話 5382−5336

犬、
探しています !






マック 甲斐犬 10才 メス 首輪・緑


12月6日(土) 練馬区関町から失踪

電話 03−3928−1378 「街」

12月21日(日) 「街」日誌
 「街」の隣りの空き地、今日上棟式  朝、ムッちゃんが来て、「ジュゴンの家」、「リサイクルショップ・すぎなみ」の賛助
会員になってくれました
 昼食は讃岐うどん  右下、神保さんの漬物  
名護の「ジュゴンの家」に時々、遊びに来るアルファさんが突然登場。東京のコンサートを見に来たそうです。
アルファ食・・・完食 !(^^)!
アコーディオンをやってます

STOP WAR! WORLD ACTION 12/20 写真速報

自衛隊イラク派兵を絶対にとめよう!

500人の参加で渋谷の街をピースウォーク!

  ワールド・アクションより転載
 
午後、5時前、ハチ公前に到着。30分パフォーマンス
 それを見ていたアメリカ人家族と一緒に記念写真。宮下公園までドンジャカやりながら歩きました

 This is オ・ニ・ギ・リ
 高校受験を控えたケーナちゃんも
唄います
「ヨッシーとジュゴンの家」のライブ
 フランスと香港出身の夫婦  話しかけるヨーコちゃん。日本旅行でピースウォークに遭遇。一緒に歩きます
 法事帰りのトミタさんも登場
 クリスマス・モードの渋谷の「街」をピースウォーク
 会長のプラカード。会長は毎回、ネタを変えて作るのがモツトーです
デモ後、いつものように、打ち上げ。今回は16人
 A&Uのホームページから転載 
 第一部 A&Uが何故に自衛隊イラク派兵を反対するのか。
 戦争には二つの立場がある:「戦争を起こす人達と、戦争を強制的にやらされる人達」
 戦争や派兵をおこす連中とは、政府や大資本といった一握りの連中です。

 一方、戦争を強制的にやらされる側の人々とは、兵士や自衛官を含めて、子供、普通のおじさんおばさん、老人、働いている人たち、そして、今のイラクの人々のように戦略戦争に巻き込まれる人たち、などの多くの人たちです。

 この二つの立場は、歴史上どこの場所でも共通することだ。世界中に当てはまる。もちろん、今の現在の日本も当てはまるのです。

 しかし、戦争において、後者の立場の大多数の人は、様々な点で一致します。

 大きな一致点として、生活や命が奪われることです。それも、一握りの連中が勝手に戦争を起こすことによって。つまり、普通に生活を営む中で、勝手に起こされた戦争により、人々は増税され、兵士は戦争で殺人し殺される命令され、多くの人は戦争に強制的に協力させられる。

また、戦争をおこした連中のいる国にいるだけで、人たちは、戦争のなかで殺されていく。イラク戦争ではイラクの民衆は多く殺されました、イラクに住んでるだけで。一方、アメリカの多くの人たちは、戦争の為に、増税され、生活を縛られてます、アメリカに住んでるだけで。

 戦争において、敵国であろうが、味方国であろうが、多くの人は、命と生活を奪われ破壊されるのです。戦争とは、国における敵味方の対立、というよりむしろ、「戦争を起こす人達」「戦争をやらされる人達」の対立なのです。 
       
戦争において苦しむ者は、自衛隊だけではなく、普通のおじさん、おばさん、労働者、老人、子供において共通するのです。
戦争の苦しみは、多くの人に怒涛のように押し寄せるのです。

 戦争とは、2つの立場があるのです。
実は、自衛隊イラク派兵にもこの2つの立場は、当てはまります。
(例えば、日本政府は、自衛官は強制的に派兵され、その派兵費に人々からの税金を使う。)

私たちは、戦争を強制的にやらされる同じ立場として、自衛隊派兵反対をうったえる。
『自分に関りのない自衛隊のことだから』という理屈は通用しない。
自衛隊派兵の問題は、おかど違いのように見えますが、実際は多くの人々の立場としての大きな問題です。
生活を奪われるのは、自衛隊だけでなく、多くの人も同じなのです。

 自衛隊派兵の問題は、自衛官だけの問題ではない。
同じ立場として、多くの人たちが、自分たちの問題として
共に考え、納得し、政府の不当を訴え、解決しなければなりません。

第二部              自衛隊イラク派兵は不当である。  

まず、始めに押さえとかなければならないことがあります。
それは、まだイラクは戦争が続いている事です。

イラク戦争は、’大量破壊兵器’を口実だけに起こした、不当な戦争です。
確かに米大統領ブッシュは、戦争が終わったかのように宣言した。
しかし実際には、現在その侵略戦争に対するレジスタンスが起こっている。
つまり、イラクの市民が米・英兵に抵抗しているのです。
そして挙句の果て、米英軍は空襲を再開した。
つまり、戦争は続いているのです。それも不当な戦争が。

イラクの実情は、失業率は約70%、水や電気はまだ直されていない、生きるのに困難な生活です。
一方、米英軍はイラクの石油をただ奪い尽くしている。
つまりイラクの人たちの生活基盤が他国の人たちに奪われた為に、イラクの市民が怒り抵抗をしているのです。
彼らは、テロリストではない。
軍隊という暴力で生活を奪われたから、暴力で抵抗せざろうえないだけ。
生活を奪われ、苦しめられる、やはりイラクの人たちも『戦争をやらされる人達』なのです。


さて、イラクが今も戦争状態であることを踏まえ、自衛隊イラク派兵がどんなに不当なものか6点にまとめ述べていきます。

 1点目に、自衛隊派兵は、小泉政権が勝手に決めていることです。世論は約70%が派兵に反対。また政府は、民意や自衛隊の意見を一度もうけ答えていない。民主主義を完全に反している。自衛隊派兵は、戦争を起こす連中の勝手そのものです。

そして小泉政権は、イラク出兵の納得のいく理由を説明していません。説明できない理由があるのでしょう。イラク派兵は、政府のとんでもない悪巧みがあるようです。

 2点目に、その戦争現場に日本政府は自衛隊を派兵しようとする。つまり、日本は戦争に参戦しようとするのです。戦線、それは、太平洋戦争にあった日本の軍国主義のように、今の政府がなっていくことです。兵隊(自衛隊)も、人民全員も、政府の強制的な政策で、生活や命を奪われ、苦しめられる前兆なのです。

 3点目に、日本政府は「自衛隊イラク派遣は、復興支援または人道支援である」という。しかし、それはまったくの嘘です。自衛隊には復興支援する能力はないし、支援の訓練も行われてないからです。自衛隊は水道管を直す能力すらない。そもそも自衛隊は軍隊であって、人を殺すか、破壊するかの機能しかありません。要するに、復興支援など全くのデタラメです。日本政府は人民を騙してまで、自衛隊派兵するということです。派兵に正当性などありません。

 4点目に、小泉首相は「自衛隊は、殺すかもしれないし、殺されるかもしれない」といった。つまり、自衛官など「駒」としかみてない。イラクに行く自衛官の人生、生活、家族のことなど全く考えていない。小泉政権は、人が死のうがどうでもいいと言う。

今、派兵を一方的に命令された自衛官本人・家族・友人は、恐怖と不安のどん底です。だって、知人または家族らのある一人が、殺人者になるかもしれないし、命をおとすかもしれないのです。この恐怖と不安が、毎日の生活にのしかかるのです。この生活を想像できますか?

このように、命令ひとつで人の家族を滅茶苦茶にする自衛隊派兵は、許されない不当です。

 5点目に、イラクの人たちは、自衛隊を歓迎していない事です。新聞の報道に、イラクの人たちが『外国の軍隊はきて欲しくない、自分たちの事は自分たちでやる』との声が載っています。それは、他国から生活を侵害されたくないもっともな訴えの声です。イラクの人たちが自衛隊派兵を嫌がっている。にもかかわらず、何故に自衛隊を送る必要があるのでしょうか。

 6点目に、憲法違反であること。日本国憲法の3本柱である基本的人権、平和主義、国民主権の3つは、自衛隊イラク派兵は反している。自衛隊の基本的人権など無視され、他国へ参戦するのだから平和主義も反し、政府の派兵の独断は国民主権も反している。つまり今の政府は、憲法の原則ですら護らないのです。今後の日本社会は、政府によりもう滅茶苦茶にされそうです。

 
以上:イラク派兵は不当です。

 自衛隊もイラクに行きたくない、日本の多くの人達も行ってほしくない、イラクの人々も来てほしくない。米兵でもイラクから出たいと言っている兵士も多い。 多くの人々は自衛隊イラク派兵に反対なのに何故いく必要があるのでしょうか。
派兵に正当性などありません。
 
 世界中の歴史上、戦争を起こす立場の連中が不当に戦争を推進させるとき、その一部の連中のエゴ・儲けのための戦争に過ぎません。今回のイラク派兵もそうです。

戦争を起こす連中、つまり、日本の政治家や大資本家(財閥とか)の儲けためです。
この悪巧みを隠すために、だから人々を騙すのです。
イラクは産油国なのです。
日本の政治家や大資本家のためだけに石油利権をとるのが、イラク派兵の最大の目的です。

 しかし結局のところ、一部の連中らのための戦争は、自衛隊や、戦争をやらされる立場の多くの人は、苦しめられるだけです。
この不当な自衛隊イラク派兵が、勝手に政府によって強行に決められるとは本当に許されない。
不当な派兵を止めるしかありません。 

第3部   A&Uは、何故に自衛官に出兵拒否を呼びかけているか。 

 (この章の読者が、自衛官または、自衛官の知り合いの方ならば、真剣な問題としてこの章を考えて読んで欲しい。)

政府は、人権など無視し、人々を騙し、不当にも戦争に参加する。それが、自衛隊イラク派兵なのです。
また、自衛官にとっては、派兵は命や生活を奪われ、家族や知人に心配と不安と恐怖をさせるだけで、悪いことばかりです。いいことなどありません。要するに、人としての権利を奪われるだけです。

 自衛官にとって自衛隊イラク派兵を止める思いは、生活をまもり、人の命を護る思いであります。その思いは、多くの人達と共通する思いです。
私たちが自衛隊派兵に反対するのも、自衛官が自衛隊派兵に反対するのも、当然の願い・訴えです。そして、その訴えは当然の権利です。人ならば、だれもが権利をもっているのです。
私たちは、‘権利’をもっているを再確認して、自覚する必要があります。

自衛官にイラク派兵の拒否を呼びかけます。生きる権利を護るためにも 
正直な事を言いますと、今の反戦運動では、反戦運動だけの力で自衛隊派兵をとめる力が足りません。

 しかし、自衛官の協力により、自衛隊派兵をとめる方法があるのです。

 つまりそれは、自衛官が出兵を拒否するのです。
自衛官が派兵の拒否をすれば、自衛隊はイラクに行く事ができません。多くの自衛官が一斉に拒否をするのです。したがって、自衛隊派兵はとまるのです。確かにこの考え自体は子供じみた単純な考えです。しかし、現実的に考えれば、自衛隊派兵が止まるには、派兵拒否は、最短で確実な道です。わかってもらえるでしょうか。

 私たちは、本気で自衛隊派兵を止めたいから、拒否を呼びかけてるのです。
人の隔たりもなく、多くの人とともに止めるのです。
自衛官の方々・その知人もいっしょに止めるのです。
自衛官は、孤立した存在ではなく、「戦争をやらされる側」の一員で、
かつ、戦争を止める仲間なのです。

自衛官は出兵を拒否しなければ、人である自分を殺しているようなもの
戦争は嫌だ。人を殺すのは嫌だ。わざわざ殺される場所に行くのは嫌だ。
戦場にいって、人を殺したために精神が滅茶苦茶になるのが嫌だ。
自分が派兵中に、家族に心配と恐怖をかけるのは嫌だ。
自分が死んで、家族が泣き悲しむのが嫌だ。

この嫌な思いは人間の根本的な思いです。
そして誰もが思う願いです。イラクに派兵されたくない思いです。
誰からも侵害されてはならない、人が生きる権利としての思いです。

しかし、どうでしょうか、今のイラク派兵の実情は。

第2章で述べたように、イラク派兵は不正です。
イラク派兵は、一部の連中の儲け・エゴにしか実を結びません。
政府は、自衛隊派兵を『公務員としての仕事だ』と自衛官に押し付けます。
しかし、人を殺し、殺されるかもしれない仕事、
また、生活を破壊するであろう仕事を押し付けるなんて、
政府は、自衛官の生きる権利を無視し、侵害しています。

この一部の連中の為に、自衛官のかけがえのない命をわたしてなりません。
上に述べた、嫌な思いを捨ててはなりません。それが、命を護る原動力になります。

人は、たくましく生きれます。そして、幸せを求めて生きたいと願うのが、人です。

しかし、自衛隊派兵を受け入れれば、人生をメチャクチャになりかねないのです。
自衛官本人だけでなく、家族、友人、旧友、かつての先生などなど。

自衛隊派兵拒否を訴えましょう!!拒否しなければ、生きる権利を奪われるだけです。
そして、自分を人として生きる権利をすてることになります!!
『出兵に参加しなければ、クビや減給する』と自衛隊上官から脅迫されるかもしれません。
しかし、その脅迫にのる事は、生きる権利を放棄しているものです。

もしかして、『自分だけが生き残るためだけに拒否できない。』と思う方がいるならば、
次のことを考えてほしいです。

つまり、自衛官ひとりが派兵拒否する事は、一人の問題ではないです。
むしろ、日本中の自衛隊全体のためになります。
なぜなら、自衛官のほとんどが、本音は派兵を嫌がっていて、
そして、自衛官全員の生きる権利を勝ち取ることになるからです。

そして、第一部で述べたように、自衛官ひとりが派兵拒否する事は、
「戦争をやらされる立場の人」のためになります。
日本の世論では、自衛隊イラク派兵反対が多く、その世論に答える事になります。
そして、自衛隊派兵を嫌がるイラクの人々の為にもなります。

追記の文章(第4部)   追記の文章 (第4部)   戦争を起こす連中の政府や、軍人は無理にでも、派兵させようとする。 
自衛隊派兵は生きる権利を奪うものにもかかわらず、
政府や軍人は、無理にでも自衛官を派兵させるでしょう。
そのために狡猾にも、手練手管をかけるでしょう。

 しかし、そんなことに騙されてはなりません!!
生きる権利を、徹底的に訴えなければなりません。
 自衛隊派兵は、派兵すると、自衛官の給料が上がるらしく。
また、現場で殺されたり死んだりしたなら、1億円の保証金が出るらしいです。

 しかし、その本質的には「人の命を、金で買う事」にすぎません。政府は、金で自衛官の命を釣ろうとする(その金が、税金からなのだから許されない話です)。本当に自分の命を金で売っていいのでしょうか、そう問われているのです。死んだら、元も子もないのに……。
また、『国のために行け』『国の一つの歯車として行け』などと、
上官に言われるかもしれない。
しかし、実情は、日本の資本家や政治家のエゴと儲けためだけです。
『国』という普遍的に感じる神秘めいた言葉に騙されてはなりません

 また、『派兵を拒否したら、減給もしくは首切り』を脅迫してくるかもしれません。しかし、派兵を拒否して、何故リスクを負わないといけないのでしょうか。
派兵拒否は、生きるための当然の権利です。リスクを負わされるとこと自体が、不当であり間違っている!!
派兵拒否は、当然の権利で、勇気を持って主張できる事です。

 また、自衛官上官は、狡猾な手を使うでしょう。
例えば、派兵に迷っている自衛官ひとりを、派兵を求めている大勢のなかに呼び込みます。
そして、上官は『派兵する者、挙手せよ』と言い、
大勢の挙手の中、派兵に迷っている彼を、回りの雰囲気で無理やり挙手させるでしょう。
ひどい手口です。

 他にも、色々ありそうですが、実質的には、ヤクザとやっていることには、変わりません。
しかし、生きる権利として、拒否の強い意志を持たなければ、
‘戦争を起こす連中’の手中に操られるだけです。
それを振り切り、自分に権利を持つことを自覚して、
イラク出兵の拒否を呼びかけましょう!!

やはり、自衛隊派兵は生きる権利を奪うものにもかかわらず、
政府や軍人は、無理にでも自衛官を派兵させるでしょう。
そのために狡猾にも、手練手管をかけます。

 しかし、そんなことにも騙されてはなりません!!
生きる権利を、徹底的に訴えなけらばなりません。

追記の追記:イラク戦場に行っている米軍兵士の心の状態が、どうなっているかご存知でしょうか。精神的のも、肉体的にも、人として、ほんとめちゃくちゃになっていますよ。
それが戦争というものです。
人を殺すと精神は破壊されます。
また、いつ殺されるかもしれない恐怖も、精神を破壊します。

 もし自衛隊派兵されたなら、自衛官の方の‘心’もそうなっていくでしょう。
しかし、実際そうなっていいのでしょうか。
滅茶苦茶になった精神になったならば、それから先、人として生きていけるでしょうか。
その精神で、家族や友人と、今までどおり親しく温かく触れ合う事ができるでしょうか。
そして、後の将来に、派兵された事に罪意識をもち、後悔するのではないでしょうか。 

 戦争とは、人を殺します。それを無視しないといけません。
戦争や派兵は、人生全体を滅茶苦茶にしかねません。
以上のことを真剣に考えてなければならないと思います。

12月20日(土) 「街」日誌
 昼食はロールキャベツ  サンドイッチ  バナナ・ヨーグルト&メイプルシロップ
12・20渋谷へ! アピール  神保さんから漬物の差入れ。1年に2回しか作れない貴重なものです
 僕宛に封筒が来ているぞ?  ワァーッ、ホームヘルパー3級資格の終了証明書だぁ〜っ (^_^)v
 夕食はクリスマス・チキンの練習  クリスマス・イブ・サラダ
← 遠くまで帰る新亀さんもゴチ


    リンタローも残りをゴチ →


白保メール No.53 工法検討委員会のまとめ
<工法検討委員会のまとめ>               鷲尾 雅久

 第7回新石垣空港建設工法検討委員会が9月12日、那覇市内で開かれました。石垣市での開催予定が、台風14号の影響のため、変更されたものです。事務局側(沖縄県と、県から委託を受けたコンサルタント会社)が、滑走路下の空洞は施工時・完成後とも荷重などで変形することはない、盛土による地下水への影響もほとんどない、とする解析結果を報告しました。また、空港の設置許可後3年目まで土木工事の調査・設計をし、3年目から5年かけて用地造成など土木工事、その間平行して航空灯などの工事、ターミナルビルなどの建築工事を行って、8年目の供用開始を目指すという案を示しました。

 11月1日には、第8回工法検討委員会が石垣市内で開かれました。事務局側が工法検討委員会の「とりまとめ」の案を示し、これに基づく審議が行われました。

 工法検討委員会の審議は当面、以上で終了したので、上記「とりまとめ」の案を中心に報告します。

 [赤土対策の基本方針]

 「とりまとめ」の案の多くの部分は、赤土等流出防止対策に割かれ、県赤土等流出防止条例や技術指針などに準拠するだけでなく地域特性・自然特性を十分考慮した対策を実施する、施工や環境の専門家で構成し工事状況について評価提言するモニタリング委員会(仮称)や空港供用後に赤土対策の効果を評価する事後評価委員会を設置する、などの基本方針が示されました。

 なお、県条例の基準は、排水のSS濃度(濁度)200mg/l以下という甘いもので、『宮良案』のときから、これより厳しい今回と同様の基準が検討されていました。

 工事中の排水基準として、県側が、SS濃度(濁度)を25mg/l以下まで低下させた後排出するとの案を示したのに対し、委員から「基本は地下浸透させるという方向で議論してきたはずだ」との意見が出されました。委員会側は、工事区域の降雨は原則として浸透させることとし、異常降雨の場合などに限ってこの基準での排水とするよう、県側に求めました。県側はこれに沿って作業を進める考えを示しました。

 とりまとめの段階でこうした異論が出てくるということは、これまでの進め方が県(コンサル)の一方的なもので、委員の意見を十分に取り入れていないのではないかと疑わせるものだと思います。

 工事中の赤土流出防止対策の施設規模は、10年確率降雨(1日雨量では259mm)に基づき設定する、とされましたが、工事期間が長いため、これ以上の降雨がある可能性が20%以下あるとのことです。これに対して、調整池の深さに余裕をもたせることにより、20年確率降雨(1日雨量では294mm)にも対応できるようにしたとの説明がされました。雨量の想定に当たっては、石垣島気象台のデータが利用可能だとされています。

 工法検討委員会では、気象の専門家がいないせいか、降雨量についての論議はほとんどされませんでした。石垣島は近年大雨が多く異常気象が続いているようです。また、石垣島は、雨の降り方や雨量の地域差が大きいところです。2002年10月の豪雨では、現石垣空港で気象台の数値を大きく上回り、降り始めの午後4時から翌日まで25時間の雨量が436mmに達した例もあります(これは、20年確率降雨の3日雨量399mmを超えていますから、現在の施設規模案で対応できるか、疑問があります)。十分な余裕を見込むことが必要だと思います。

 [工事中と開港後の赤土対策]
 
 工事中の赤土等流出防止対策としては、まず、工事区域下流側の外周に排水路を設け、周辺や下流域への濁水の流出を防ぐとしています。また、赤土ができるだけ流出しないように、エリアを分割して施工することにより裸地面積を抑え、緑地は工事直前まで残すとしています。

 工事区域内で発生した濁水は、3か所の濁水処理設備に導きますが、その設備は、「濁水処理能力に優れ、排出基準を満足できる」「機械処理方式」を採用する、とされました。また、濁水処理設備の能力を超える降雨が予想されるため、その前段に調整池を設置するとしています。機械処理には、濁水に凝集材を添加して撹拌することにより沈澱を促進させる「機械処理沈澱方式」と、それに加えてフィルタにより脱水する「機械処理脱水方式」とがあります。本文ではどちらか分りませんが、説明を読むと、「機械処理脱水方式」となっています。

 「とりまとめ」案では、この処理方式の書き方のほかにも、数字が示されないため、具体的なイメージがつかみにくいところがあります。例えば、濁水処理設備の能力は、委員会審議の過程では、処理能力毎秒0.1及び0.2立米という具体的な案が示されていましたが、「とりまとめ」案では除かれています。調整池・浸透ゾーンなどの施設の規模も、数字が除かれました。なぜこういうあいまいな書き方になっているのか、役所の「情報非公開体質」の表れなのか、今後の変更の余地を大きくしたか、不可解です。案の段階であっても、できるだけ具体的に書いてほしいものだと思います。

 開港後の対策は、第6回工法検討委員会で示されたとおり、浸透ゾーンを主体とするとされました。水が浸透しやすい地盤の部分には、空港用地に沿って浸透ゾーンを設け、浸透しにくい地盤の部分は、雨水調整池を設けた上、轟川に放流する、というものです。浸透ゾーンは3つあり、空港用地の東側のものは延長1キロを超えるという大規模なものです。

 浸透ゾーンの規模は、50年確率降雨(1日雨量では338mm)に基づくが、深さに余裕をもたせることにより、200年確率降雨にも対応できると説明されました。

 [地下水への影響]
 
 空港予定地及び周辺は琉球石灰岩地帯で、雨水が地下に浸透し、地下水の一部は海岸や海底に湧出して、サンゴ礁をはじめとする海域生態系を維持する重要な要素となっていると思われます。盛土や滑走路等の舗装を行うと雨水の浸透が妨げられるため、盛土の一部に琉球石灰岩によるドレーン層(地下浸透層)を作り、地下水が減少しないようにする案が検討されてきました。その効果について解析を行った結果、ドレーン層と浸透ゾーンの設置により、空港直下は建設前と比べ水位がやや低下するが、海岸近くはほとんど現況水位と同一レベルを維持できると予測が報告されました。

 しかし、空港の内陸側に降った雨水は、これまで空港予定地に流出しそこで地下浸透していましたが、空港完成後は盛土に遮られることになるので、水路を作って海岸部に放出させることとされています。こうした変更による地下水への影響は、上記の計算に入っていないように思われます。
 
 [空洞調査]

 空港予定地の琉球石灰岩が堆積した部分には、以前から、3つの洞窟(鍾乳洞)があることが知られていました。これに加え、空港の位置決定後の調査で大きな洞窟が2つ発見され、うち1つは、滑走路直下の部分で4×3mの断面があるそうです。この他にも、地下の空洞や地盤の弱い部分があるようです。そこで、空洞などが施工時の重機・盛土・完成後の航空機の荷重に耐えるかどうかの解析が行われ、工事中、完成後とも変形などの影響はないとの報告がされました。

 このため、洞窟を埋めたり補強したりすることはないようです。ただし、切土で大部分が切り取られるC洞窟は埋める可能性があるとのことです。

 [環境アセスメントの課題]

 工法検討委員会の審議はこれで一応終了し、あとは環境アセスメントや事業の進み具合で新たな検討事項が生じた場合に召集されるものとされました。

 カラ岳の切削に伴う切断面の保全と植生の回復などは今回の検討課題となりませんでしたが、景観にも大きく影響しますから、環境アセスメントで取り上げる必要があると思います。このほか、環境アセスメントの課題となる事項が、工法検討委員会の審議でいくつか明らかになりました。

 工事中の排水のSS濃度(濁度)を25mg/l以下とすることは、今回の「とりまとめ」の案で、新石垣空港の工事で採用する「基準」であることがはっきりしました。第9回環境検討委員会での県側の報告(『白保メール』No.50)では、環境アセスメントに当たり、この数字に基づき海域に流入する濁水の濃度を計算するものとされていますが、「基準」を前提とすることはできません。それが実現されるのかどうかの検証がまず必要となることが明確になったと思います。

 赤土流出防止のために土壌団粒化剤を使用することや濁水処理設備で沈澱を早めるために凝集材を使うこととされましたが、その生態系への影響を検討する必要があります。洞窟の多くは埋めないことになるようですが、工事や航空機の離発着などによる洞窟性生物への影響の問題は残っています。

 沖縄県は、来年度早々、環境影響評価準備書の公告縦覧に入りたいとしていますが、こうした課題にどのように答えるか、注目したいと思います。
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♪ 『白保メール』ホームページ
      http://www1.ocn.ne.jp/~shiraho/  

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白保メール NO.53  03.12.17
発行者   鷲尾雅久 谷崎樹生 小林 孝
      shiraho@estate.ocn.ne.jp
沖縄・名護「ジュゴンの家」日誌より転載
基地県内移設反対・ボーリング調査反対・県民大会                      12月16日(火)
夏芽さんと与那覇さん イラクから帰ってきた白井さんと、韓国へ行ってきたともちゃん 吉川さん
豊見山さん まよなかしんやさん 「命を守る会」のおばあたちも参加
嘉陽のおじいも 発言する金城祐治さん
県庁前からデモに出発!! 東恩納琢磨さん
ジュゴンの看板を持ってピースウォークに参加
しんやさんが歌う
高校生・大城敬理くんも来ていました 太鼓をたたいて頑張った晋くん、写真が1枚もないので、家に帰ってきてから写真を撮りました。
12月15日(月)
 命を守る会は月曜日なのでお休みですが、15日は「ジュゴンの日」という事でおじぃ、おばぁが事務所に集まってきました。
 来ていたお客さんが「ウツボ」を持ってきた・・・・。「浜辺に落ちていたやつ、硬直していたという事は死んで間もないから大丈夫」って(!!)流石に食べられませんでした。次は新鮮なやつを蒲焼きにして食べてみたいと思います。
「ウツボ」は知られていないけれど、蒲焼きにしたらうなぎよりおいしいんですって。

 きょうはイラクから帰ってきた白井さんが辺野古に来ています。
昼から、夏芽さんの船で海に出ていた白井さんが戻ってきました。浜辺でバーベキューする事に。
白井さんからたくさんの話を聞きました。口数少なく話す人ですが、大切な事をしっかりと語る人です。
 たき火を囲んで辺野古の空と海が歓迎してくれていました。それに半分だけの月が、輝いて、とってもきれいでした。
昔の沖縄の人達はこの中で色々なものを育んできたのだ、と思います。

 同じ空の下でもイラクの人達は毎晩銃声を聞いています。親を失った子供たちが人格を破壊されていっています。薬がなくてたくさんの人が、少なくとも今まで150万人の人が殺されています。米軍の侵略、占領のせいでたくさんの人達が今日も殺されています。
 イラクの人達がイラク復興のあり方を私達に問うています。
イラクの国はイラクの人達がいままでずっと文化を創ってきた場所です。イラクの人達がこれからまた作っていく場所です。
 僕達は何を優先すべきか考えて行動しなければいけない。

 僕が白井さんの話を聞いていて一番学んだことは、そこに人間がいて人間関係が存在するという確信です。
単純ですがとっても大切なことだと思います。物質的な支援だけじゃなく精神的な支えが必要になっているという事です。自衛隊の派兵と米軍の占領を今すぐ止めさせなければいけない。
守る会のおじぃが言っていました。「わったーに必要なのは心の杖だよ。」と。

 白井さんと夏芽さんときよこさんとうららちゃんとたき火を囲めて良かったです。大切な事がしっかり見えてきました。また一緒にもっと多くの人達とたき火を囲めたらいいな、今度は夜釣りで魚一匹釣るぞー!!

12月16日(火)
 基地県内移設反対・ボーリング調査反対・県民大会に命を守る会からは7名が参加しました。
集会には県内の労働組合の方を中心に、約700名が参加(主催者発表)していました。

 名護からは30名程が参加していて、参加者の中には高校生もいました。

 集会では、主催者の県民会議の山内徳信さんやヘリ基地反対協の安次富浩さん、命を守る会の金城祐治さんの発言があり、「ボーリング調査の即時中止と県内移設の白紙撤回」を求めてアピールがありました。
その後、ピースウォーク。国際通りを通って真喜志公園まで歩きます。

 東恩納琢磨さん(ジュゴンの里)はジュゴンの等身大の看板を持ってピースウォークに参加。その他、思い思いのプラカードが見えました。たくさんの人が基地建設に反対しています。
 僕は平和市民連絡会の人達に混じって、まよなかしんやさんの歌にあわせて、きよこさん、悦美さんの締太鼓と一緒にジャンベを叩きまくっていました。「いらなーい、いらなーい、海上ヘリポート♪」夜空にしんやさんが吠えます。
太鼓は見る人の目を引きつけます、引きつけるだけじゃなく巻き込んでいきます。
もっともっと多くの人が太鼓を持って訴えたら国際通りを歩く人達がデモの中に入ってきそうです。

 21日は「名護市民投票6周年」、もっともっと盛り上げよう!!

<辺野古沖>ボーリング中止求め県民大会

ジュゴンのパネルを掲げ、名護市辺野古沖でのボーリング調査に抗議し、中止を求めてデモ行進する参加者たち=16日午後7時30分すぎ、那覇市の国際通り

 「海上基地建設に直結するボーリング調査の中止を求める県民大会」(主催・基地の県内移設に反対する県民会議)が16日夜、那覇市の県民広場で開かれ、労働組合や平和団体などから500人余が参加。那覇防衛施設局が計画している名護市辺野古沖でのボーリング調査への抗議と中止を求める決議を採択し、国際通りを牧志公園までデモ行進した。

 県民会議の山内徳信共同代表は県や那覇防衛施設局、名護市に調査の中止を求めた経緯を説明。「ジュゴンも生息する沖縄の母なる海に、人を殺す戦争のための基地を造らせてはならない。基地本体の建設につながるボーリング調査を絶対に許してはならない」と決意表明。ヘリ基地反対協議会の安次富浩代表委員は「ボーリング調査は環境アセスメントの事前調査ではない。事実上、基地本体工事の着工だ」と指摘。命を守る会の金城祐治代表は「わたしたちの苦しい戦いを今後も支援してほしい」と訴えた。

 その後、参加者は「海上基地建設反対」「ボーリング調査をやめろ」「県はボーリング調査を許可するな」などシュプレヒコールを上げながらデモ行進。県民に協力を求めた。

◇調査の説明求め決議案を提出へ/名護市議会委

 【名護】名護市議会の軍事基地等対策特別委員会(渡具知武豊委員長)は16日、米軍普天間代替施設の建設に伴う名護市辺野古沖でのボーリング調査などの現地技術調査で、那覇防衛施設局に、地域住民への説明を求める決議案を提出することを決めた。

 決議案は、17日に開かれる12月定例会の最終本会議に提出され、全会一致で可決される見通し。

◇ジュゴンの保護米の学会で訴え/日本の2団体

 【ワシントン16日=森暢平】国際ほ乳類学会が15日から米ノースカロライナ州グリーンボロで始まり、世界自然保護基金(WWF)ジャパンの花輪伸一さん、ジュゴン保護キャンペーンセンターの加藤宣子さんの2人が、沖縄のジュゴンの保護を訴えた。花輪さんは、名護市辺野古沖に予定される普天間基地代替施設によってジュゴンが住む環境が脅威にさらされていることを講演。加藤さんも定点観測結果から辺野古沖のジュゴンの生息状況を説明した。

<名護市議会>現地調査に説明求める決議案可決

 【名護】名護市議会(宮城義房議長)は17日、12月定例会最終本会議で、普天間飛行場代替施設建設に関する現地技術調査について「地域住民への説明を求める決議」案を全会一致で可決した。決議では、那覇防衛施設局が実施するボーリング調査について、助言を受けた専門家の名前の公表も求めている。

 また、ボーリング調査などの現地技術調査について、「地域住民への説明は久志地域13区の行政委員のみで、不安を募らせている」として、施設局へ直接住民に説明を行うよう求めている。

 決議は、地域住民からの陳情を受けて軍事基地等対策特別委員会で採択が決まり、まとめられた。あて先は那覇防衛施設局となっている。

<普天間代替>市民団体がアセス方法書

 【名護】米軍普天間飛行場の移設に伴い、適切な環境影響評価(アセスメント)の実施を求めようと活動を続けている名護市の市民団体「市民アセスなご」(森山憲一、宮里要・共同代表)は17日、市議会委員会室で会見を開き、対案として作成した「市民からの『方法書』」を発表した。ジュゴンなど貴重種に対する影響回避措置として、計画の白紙撤回の選択肢を持つべきだとする指摘や、施設の運用主体となる米軍が手続きに参加すべきだとする意見も盛り込まれている。

 国は来年1月にも、アセス手続きの第1段階として、調査項目など概要を示す方法書を発表する。同団体は、アセスの専門家や自然保護団体などの協力を得て、住民の側からアセスの在り方を提起した。

 方法書は、事業特性や環境特性などを7章約30ページにまとめ、アセス実施で生態系の全体像を把握し、移設前後の人口変化など社会影響評価も行うべきだと指摘している。

 また、航空機種が明らかにならなければ適切なアセスはできないとして、普天間飛行場に現在飛来する航空機も含め評価すべきだとした。

 会見で、事務局長を務める宮城康博氏は「方法書はアセスの設計図。せめてこれぐらいのことは行うべきだという注文書だ」と強調した。

 同団体は、普天間代替施設建設協議会の構成員や環境団体などに方法書を送り、意見を求めた上で1月下旬には確定した方法書を完成させる方針。

◇画期的なもの/島津康男環境アセスメント学会会長の話

「市民からの方法書」は、事業に対する市民の心配をまとめ、よりよい事業にするために積極的に参加しようという画期的なもので、日本初のものとして高く評価したい。内容は単純な反対運動ではなく、科学的・客観的にあるべき方法書の形を提示している。事業者はこの方法書を重く受け取ってほしい。


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