オープンスペース街・日誌


2003年6月C

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6月13日(金) 「街」日誌
 昼食はハンバーグ・舞茸ソース  那覇のコバルト荘で出会った人が訪問 タカちゃん犬の散歩から戻る
 夕食は11名で食べました  カレー、豆腐サラダ、ニンジンサラダ、セロリとキューリの浅漬け
 夕食後、和んでいると歌人・稲田さん登場。彼の歌をヨッシーとアリちゃんが朗読
 大棟梁も連日の登場。
「街」で買った帽子・シャツなどを着て
ゴキゲン。

 何でも屋の大棟梁、「街」のハサミを
金槌で直してくれました
米国防長官諮問委員「米は寧辺爆撃を準備すべき」  中央日報
  ロイター通信が11日(現地時間)、米国のラムズフェルド国防長官の諮問委員が、米国が北朝鮮の核物質輸出を遮断するため、寧辺(ニョンビョン)核施設に対する爆撃を準備すべきだと話したと報じた。

  同通信によると、ブッシュ政権の国防政策に強い影響力を持つリチャード・パール諮問委員はこの日、ワシントンで行われた会議の席上で演説し「我々が国際的な協調を通じて北朝鮮の核問題を解決するかどうかは、まだ分からない」と指摘し「イスラエルが81年6月にイラクの原子炉を爆撃した時のように、寧辺の核施設に対する精密爆撃の可能性を排除できない」と話した。 彼は「必要であれば、米国は単独でもこの案を準備すべきだ」と付け加えた。

  またパール委員は「我々は、北朝鮮が既に核兵器を確保しており、アルカイダのようなテロ組織が核兵器を購入しようとした場合、取引が行われることを想定する必要がある」とし、米国は北朝鮮の核兵器確保を放置できないと話した。

  米国のイラク侵攻計画の企画者として知られるパール委員は、レーガン政権時、国防次官を歴任した人物。

崔源起(チェ・ウォンギ)記者mailto:brent1@joongang.co.kr
2003.06.12 17:59

坂口大臣の答弁
みなさんこんにちは

 坂口大臣が、「再犯予測」とは「再び同じ症状が出ること」という決定的答弁を行なっているところの議事録をお送りします。同じ症状がでることと再犯とはまったく結びつかないし、この答弁で「限定」どころか収容の範囲がでたらめに拡大されま
す。保安処分法の恐ろしさを強く感じます。

 7.20に阻止共が中央集会をすると決まったそうです。場所、時間はまだ聞いていませんが、保安処分新法の廃止と保安処分体制の構築を粉砕していくための重要な集会です。全国から参加しましょう。

○朝日俊弘君 もう時間ですから、もう一遍だけ。大事な点なんで、もう一遍。
 確かに、医療を中心的にというふうにおっしゃるのは分かるんだけれども、にもかかわらず、再び同様の行為を行うおそれという要件の一項目は変わっていないと私は思っているんです、にもかかわらず。だから、医療に重点を置いたような、重きを置いたような、そしてその先、目的も社会復帰に重点を置いたような表現になっていることは認めます。だから、力点が変わったんじゃないかという御指摘は私も理解できます。

 ただし、入院等の判断の要件として、再び同様の行為を行うおそれ、あるいは再び同様の行為を行うことなく社会復帰できるという、これ、言い方を変えただけで、要件としては同じ要件が残っていると私は理解しているんですが、そこはどうですか。

○国務大臣(坂口力君) だんだん難しくなってまいりましたが、先生が御指摘になっているのは、それならば、どんなときに指定病院に入れるのか、どういう条件のときに入れるのかということをお聞きになっていることではないかという気がしま
す。

 対象行為を行ったときと同様な症状が再発する具体的あるいは現実性が認められると。対象行為を行ったときと同じような症状が認められる、そういうときには指定入院医療機関に入って社会復帰を促進させるということだと思うんです。ですから、この修正されたところはかなり限定されてきているというふうに私は理解をいたしております。

高見元博 <兵庫県精神障害者連絡会>
oototoro.gen.gan@nifty.ne.jp
http://homepage1.nifty.com/takamitousou/


 今、世界では…
パレスチナ
ハマス
インドネシアへのオーストラリア軍派兵に対する抗議闘争 

6月12日(木) 「街」日誌
 晋くんの辺野古 監視日記  沖縄・名護「ジュゴンの家」日誌より転載
潜水調査なので酸素ボンベ
今までにはなかったアイテム
機材を積み込んできた車 みんなで積み込む
マスコミに質問される施設局の人。しかしその場では答えず「自分達はこれ以上答えられない。後で連絡します」と質問事項を確認
して帰った。
←今日のおまけ

地元の人の自転車が海に落ちたので
マスコミの人も一緒にみんなでレスキュー
6月10日(火)
 昨日から開始されるはずだった潜水調査が、今日から辺野古漁港で開始されました。その報告です。
海底測量調査の方は午前7時55分から行われ、12時には引き上げていきました。

 それと入れ替わりになる様に、12時半、潜水調査の業者の車や防衛施設局の車が漁港へ乗りつけ、マスコミもたくさん来ました。

 漁港での監視には薫さんに行ってもらい、僕は事務所に残って監視をしました。薫さんの報告を聞くと、潜水に使う酸素ボンベや位置特定用の旗等を次々に船に積み込み、早々と海上に出て行ったという事でした。防衛施設局への記者からの質問では、「この調査を三週間程行う、ジュゴンへの影響が少ないボーリング調査場所を特定するための調査である」という事だけは明記して、後の質問には「自分達がしゃべる事にも限度がある」といった内容であやふやだったとの事。法律上の問題については触れられなかったとの事。

 ジュゴンへの影響が出る場所を避けるのに基地建設を進めるという事はものすんごく矛盾している。結局はジュゴンへの影響、保全だとか言っておいて、海は潰すつもりじゃないかとも思う。おかしいよ!!

 こうやって理不尽に辺野古の漁港を使い、ここで生活をする人々を踏みにじり、「平和のため」だと言う。「踏みつけている側は踏みつけられている側の事は分からない」仕事だからしょうがない、そういって逃げているだけだ。
辺野古のおばぁ達の気持ちを聞いた事も無い、「地元にも賛成している人がいるじゃないか」とここに住む人々の複雑な心境には一切配慮しない。

 この基地を欲しいという事を声だかに誰かが言っているか?基地建設を押し付けられた人々が希望を潰され、悪夢の中で「金」を選ぶしかなかった。その気持ちが分かるか?親、兄弟で血縁関係で賛成、反対と分断されて毎日けんかしている、その中でも反対している人たちの気持ちが分かるのか!!人間として感じてみろ!!

 そういう中でも僕達は絶対に希望を見失わない。この辺野古の基地建設をとめる事はアジア、世界の人々の願いであり、希望でもある。平和とは基地を作って武力を振りかざし、人々を殺す事ではない、今まで理不尽に人々をアメリカと日本が一緒になって殺してきた。

 僕達が共に生きる人々は今の政府にはいない。アジアで働く人々、世界中で働く人々、そういう人たちと生きるために基地は必要ない。そのために僕はあきらめない雑草になる。仕事、仕事と言って選んでいる道が多くの人々を犠牲にし殺している、そこに希望はない。人間として生きるために、基地をとめる中に希望がある。共に最後まで生きよう。
Save Our Saemangum
世界の第4の大きな潮土地であるSouth Korea の中のSamangumの開拓プロジェクト。
9〜10日、防潮堤工事阻止闘い。 写真-10日午後セツヒョブ住民
 半島は多くの美しい自然の景観に恵まれています。また、一旦これらがなくなったならば、それらは永久になくなってしまうでしょう。

 Saemangeumは1つのそのような自然な驚異です。それが今攻撃されています。Saemangeumが保存されるべき多くの有効な理由には、動物の自然の生息地の保存があります。様々なタイプの魚および渡り鳥を含んでいること。

 Saemangeumはシベリア〜オーストラリア〜ニュージーランドへ移動する鳥のための重大な途中下車ポイントで、そのような場所なしでは、これらの鳥の存在を脅かしてしまいます。

 Saemangeumの海洋生物に関して、約20、00人の漁師、潮の平面から生活を立てます。自然と調和して働くこと。漁業、食物として魚の利益…

 農地を必要とするという政府クレーム-これは、虚偽であると分かりました。その上に、米の生産。朝鮮には豊富な米が既にあるのに、なぜ新しい土地が必要なのか。
   編集者の意訳でした
http://cham-sori.net/
2001年の古い資料を見つけました
5月25日、韓国政府はセマングム事業強行決定を発表しました。
韓国の全ての環境運動団体や社会団体、宗教団体は、政府の決定に抗議する、また、セマングム干潟を守るための運動を繰り広げています。以下は、セマングム干拓事業強行決定についての声明文です。

「声明文」
セマングム事業強行決定について

政府は、ついにセマングム事業強行を発表しました。
セマングム干潟の生き物や干潟を生活の場にしている地元の人々に、そして未来世代に、セマングム干潟にやってくる数多くの国境を越えて移動する渡り鳥に、死の匕首をつきつける決定を下したのです。順次の開発だと言いますが、もとの計画同様、干潟を破壊する事業で、あまり違うことでもありません。水質考えただけです。全北の政界や新聞、テレビなどは、セマングム事業が、まるで全羅北道が発展できる最善の対案であるかのように、言ってきました。

しかしながら、むしろ上流地域の様々な開発制限や肥料量30%減少、畜産農家90%減少など、実現不可能な対策などを行わねばならないし、そうしても農業用水として用いることは難しいと考えられています。これのためには、どえらい国民の血税を入れるしかないだろうと思われます。このような事実を正しく分かっている全北道民は多くいません。これから、われらは、大勢の道民にセマングム事業が中止すべきである理由や正しい情報を知らせることに努力すべく、政界の政治的野望を実現するために多くの生命と生活を破壊させる行為を告発することに最善をつくします。さらに、来年の大統領選挙をはじめとする、各種の選挙の時、政治もんだいとしておりあげ、セマングム事業の不当性を知らせ、票の削減運動に出ます。また、国内の数多くの良心的な専門家や文人、政治家、市民環境団体、そして国際環境団体と連帯し、来年のラムサール会議など各種の国際会議で発言するなど、セマングム事業の中止に向け、最善をつくします。

私たちこの時代の者たちは、果たして私たちの子孫たちから尊敬される先祖として覚えられるのか、疑わしいものです。わたしたちはこの日を、環境破壊、生態系破壊、生命破壊、民主主義破壊の日に定めようと思います。

セマングム事業強行を主張する人々、今ここで覚え書きを書いてください。もしセマングム事業により水質汚染や生態系破壊が深刻になったら、全財産をかけて責任を担うと言う約束をしてください。

金大中大統領は、ノーベル平和賞を受賞しましたが、生命を破壊した大統領として永遠に覚えられるのです。金大中大統領様! ぜひもう一度、考え直してください。セマングム事業を即刻中止してください。

2001年5月25日
全北環境運動連

6・11の「街」
 タカちゃん、ヨッシーはニンジンの皮むき。オヤジさんはウエス切り。
 飯田寿司さんから人参ご飯の差入れ  まだまだ続くニンジンの皮むき  サントク木内さん、ソフトクリーム・
ライトお買い上げ
ロシナンテ社からのお知らせ
京都は夏のにおいが日に日に濃くなっていきます。お元気でいらっしゃいますか?
ロシナンテ社からのお知らせです。重複してしまった方々ごめんなさい。
最新号と四月、三月号の特集についてお知らせいたします。

是非ご購読くださいませんでしょうか。

1冊800円。送料(76円:1冊の場合)。
そしてもしよろしければ、定期購読もどうぞお願いいたします。
年間購読料8400円(送料込み)
仕事場
京都市中京区岩上通り蛸薬師上がる堀川マンション101号
T/F 075-803-3274
メール:
musub@mc.kcom.ne.jp

お知らせ
5月号 教師イジメ

「ヒノマル」「キミガヨ」の法制化以来、学校(特に公立の小中高学校)では、先生
たちに対する締め付けが厳しくなってきています・・・。

そんな先生たちの声を聞いてみてください。



教員は何に「いじめ」られているか?  岡崎 勝
根津公子さんへの攻撃にみる東京の教育事情  福島 博子
教育基本法「改悪」への地ならし攻撃 〜広島でおきたこと  坂本 健
つくられる不適格教員と教員処分  松岡 勲
「日の丸・君が代」が創り出す「非国民」  中野 五海
地域ファシズムと闘う「日の丸、君が代」強制反対の市民ネットワーク  黒田 伊彦
「心のノート」と国定修身教科書  吉岡 数子
国民主義を越えて―教育基本法「改正」論批判  駒込 武

4月号 水は誰のモノ
世界水フォーラム素人日記     小森政孝
第三回世界水フォーラムを振り返って   神田浩史
世界水フォーラムとグローバル企業の世界戦略   佐久間智子
水から私たちのライフスタイルを考える     本間都
ダム〜川のいのちを奪うもの     「環・太田川」

3月号 村〜市町村合併から考える〜
市町村合併の押し付けで変わる地域  奥谷 和夫
「小さな村」の自給運動  福原 圧史
過疎地の力―子どもと高齢者がつくるムラの魅力 玄蕃 隆行
農山村を文明転換の砦に―合併論議に欠けるもの― 武本 和幸
「小さくても輝く自治体フォーラム」よびかけ・アピール
NGOな生き方PART2
アフガン難民支援で活躍する女性三人

TBSが障害者団体に謝罪 名古屋の通り魔めぐる発言 
 TBS(東京放送)のワイドショー番組で、名古屋市の連続通り魔事件に関連し、精神障害者差別と受け取れる発言があったとして「京都精神しょうがい者の人権を守る会」(京都市、多芸正之代表)が抗議し、同社が「認識が不足していた」と文書で謝罪したことが13日、分かった。

 番組は、今月4日の朝に全国放送された「ウォッチ!」。出演した大学助教授(精神医学)が犯人像について「恐らく20代に発病している統合失調症の可能性がある」などと発言した。

 同会は「犯人を『統合失調症』と診断されている人たちと決め付けた」「差別を助長させ、偏見を与える」などと抗議。
 TBSは7日の同番組で「誤解されるような表現があり、関係者にご迷惑をおかけしました」と放送。同会に対し、文書でも謝罪したという。(共同通信)
障害者団体に中傷メール テレビ局抗議後に30件
 名古屋市の連続通り魔事件を取り上げたワイドショー番組で、精神障害者差別と受け取れる発言があったとしてTBS(東京放送)に抗議した「京都精神しょうがい者の人権を守る会」(京都市伏見区、多芸正之代表)のホームページに、障害者を中傷する電子メール約30件が送られていたことが14日分かった。

 多芸代表は「差別や偏見に苦しむ精神障害者の立場を理解しない悪意に満ちたメールが多く、許せない」と話している。
 今月4日放送の番組の中で、出演者が犯人像について「統合失調症の可能性がある」などと発言し、同会は「障害者差別を助長する」として抗議。TBSは7日の放送で謝罪し、同会にも謝罪文書を送った。

 多芸代表によると、メールの中には「精神障害の方は自分のしたことに過ちとか感じないでしょう? そんな人に人権なんてあるのですか」などと書いた心無いものがあるという。(共同通信) [4月14日]
TBSが特集放送を約束 障害者団体の抗議で謝罪
 TBS(東京放送)のワイドショー番組で、名古屋市の連続通り魔事件に関連し、精神障害者差別と受け取れる発言があったとして「京都精神しょうがい者の人権を守る会」(京都市、多芸正之代表)が抗議、TBS側が謝罪していた問題で10日、TBSは精神障害に関する特集企画を放送することなどを約束した。

 この日はTBS本社の社員が、取締役の謝罪文書を同会に持参。社員教育の徹底や、問題となった番組の中で、精神障害に対し正しい知識を持ってもらえるような特集を放映すると約束した。

 問題の番組は、4月4日に全国放送された「ウォッチ!」。出演した大学助教授(精神医学)が通り魔事件の犯人像を「恐らく20代に発病している統合失調症の可能性がある」と発言していた。

 昆洋隆TBS広報部長は「同じ番組で精神障害者に関する企画を放送することが一番誠意ある対応だと認識している。今後こういったことが起きないように、現場での配慮を徹底したい」と話した。(共同通信)[6月11日]

6月11日(水) 「街」日誌

戦争とめろ! 有事法制反対!」
5000人の労働者が6・10集会に集まる

より転載

「6月10日、陸・海・空・港湾20労組は、有事法制と労働者の戦争動員に反対して集会を開催しみあした。5000人を超える労働者が集まり、国会と都心に向けてデモ行進を行いました。

 集会では、看護婦さんが「私たちの仕事は、人の命を救うこと、虐殺の手助けはしたくない」と訴えました。有事法制を粉砕しなければなりません!

 92才の小美野さん。日比谷に行き
たいけど…、関町ピースウォークに
しましょう
 差し入れのお饅頭  昼食は、豚汁、丸干しイワシ、揚げナス
のおろしあえ、神保さんにもらった岡ヒジキ
のお浸しなど
 沖縄物販のシークヮーサーを買った
お客さんが作ってくれたシークヮーサー
ケーキ。サッパリして美味 _(._.)_
中山ゴンみたいな顔をしてケーキを
食べる則子さん
 日比谷集会のウォームアップで、ちょっと関町北口一周・ピース散歩
 お客さんも、外国人の家族も参加
 一周したけど、楽・し・か・っ・た・ぁ
 飯田寿司さんが「やってるわね」の笑顔
STOP! 有事法制 6・10 日比谷野音集会
 「街」から12名で参加しました。
 丸の内線・霞ヶ関駅を登る  6時まだ参加者はまばらだったが、
 定刻には5000人以上の人が集まり、会場は満杯になった
 福島瑞穂さん  沖縄社会大衆党・島袋宗康さん
 海員組合の人、看護婦さんなどいろいろな人たちのリレー・トークがあり…
 銀座デモに出発
 会長は怒る
 アギーッのトミタ。
…暗くて良い写真がなくてゴメンナサイ
11時過ぎに「街」に到着。「今日の公安刑事はヤクザよりも下品・下劣だったなぁ」などと話しながら、スーパーの閉店割引で買ってきた寿司・おつまみ・ケーキをつまみながらの打ち上げ。

 会長「あのタコ坊主デカは許せん」と
ヒドクご立腹。
「あのキャンキャン吠える新米の若造 はチンピラ以下のキンピラだね」など
と話しながら、時計はいつの間にか、午前様に (^o^)丿

「心神喪失等医療観察法」を廃止させよう
 6月3日「心神喪失等医療観察法案」が参議院法務委員会を通過、6月6日本会議で与党3党などの賛成で採択された。怒りの実力糾弾がたたきつけられ、延べ4人の仲間が拘束された。法案はこの後衆院に再送付され事務的修正の後、採択に付される。
審議において、民主党は「政府と問題意識は同一である」と、民主党案のほうが「病者」をよく取り締まれる、という恥ずべき立場をとった。共産党は、「政府案では初犯が防げない」とこれも保安処分大賛成という立場であった。公明党にいたっては、ことさらに「病者」の犯罪を強調し、「サイコパス」(「人格障害」の一種とされるでたらめな概念)という差別的概念を使って、あたかも「病者」が社会にとって危険な存在であるかのように扇動するという、差別的扇動者の立場を表明した。

新法の問題点をさらにいくつか指摘したい。
@第一に、今までのように「他害の恐れ」がなくても「症状の再発の予測」があれば収容されるということだ。坂口厚労相は、「再び同様の行為を行なうおそれの予測」(再犯予測)とは「病気の再発の予測」であると言った。精神科医に「再発予測」をさせ、ちょっとでも不安があれば入院させるということなのだ。「再犯予測」は不可能であるという糾弾をあびて言いかえたのだが「他害の予測」どころか「再犯予測」として考えられるよりはるかに範囲が広い。拘禁の超長期化をもたらすことは必至だ。

 ケースをあげる。統合失調症の場合、いままででは症状がおさまったら退院だ。「一応いまは落ち着いているが、病気であるという認識がなく、退院したら薬を飲まなくなるだろう。そうしたらまた症状が起きる可能性がある」というケースが考えられる。こういう病識のないケースは実際にかなり存在する。再発(再燃)は予測されるが、だからといって事件につながるとは絶対に言えないので他害の予測とはならず、今まででは入院の要件にはならない。

 これらのグレーゾーンの場合、新法で判断されるのは、本人の問題ではなく家族などの社会的背景だ。今でも医療の側に人的社会資源の乏しいなかで、「家族の支え」の美名のもと、家族に責任が背負わせられている。「薬を継続して飲むということが保障される家族環境でなければ『再発の恐れ』があるから入院させる」ということを政府は言っている。家族に責任をおしつけ、家族関係のよくないものは超長期の入院をさせられるということだ。

A二番目に医療の変質の問題だ。精神医療全体が犯罪防止の役割のために再編制されるということになり、精神医学が患者のための精神医療という考え方から「犯罪防止学」のようなものに変質して全社会を覆うようになる。

 8〜900人収容の特殊施設が満杯になれば一定の患者は退院となり、指定病院・診療所で通院するということになる。通院といっても、「再発予測」のもとでの相当な長期におよぶものとなる。強制された通院でふつうの医療関係は成り立たず、「司法精神医学」なる矯正「治療」・矯正行為を行なうしかない。すると「司法精神医学」の研究機関である保安処分施設が主導権を取り、そのもとに各病院・診療所が従うという構図ができあがるのだ。今でも、病院間の機能分化は存在するが、その大改編が「司法精神医学」を頂点とする体制の下に行なわれ、新たなヒエラルキーが構成される。

 しかも、それにとどまらず、重大事件にあたらない事件の再発防止が各病院・診療所の精神科医に期待されることになり、さらに事件の発生予防の機能を持つものとして社会から要請されるということになる。事件を起こした患者の主治医が社会的バッシングを受けるようになり、犯罪予防を目的とした「医学」に全体が改変されていく。「精神病」患者は潜在的には1000万人以上いるといわれており、「精神病質者」「人格障害者」というでたらめな概念まで含めれば膨大な数になる。社会運動活動家も「人格障害者」とされている。犯罪を予防するものとして精神医療が期待されるところとなり、精神医学が「犯罪防止学」に変質して全社会を支配するようになる。帝国主義国家にとって異質なものは収容するという、強度の管理社会が出来上がるのだ。

B成立した新法では、「特別な医療を施すことで再犯をしなくなったら社会に復帰させる」ことに目的があるとしている。「特別な医療」なるものがどのようなものかは衆院で論議され、政府はあるとは言えず、これから外国に行って研究すると言った。その「司法精神医学」の研究には中立性がまったくない。厚労省研究の実態はきわめて反動的なものだ。中立の医者がいたたまれなくなって脱会するほどなのだ。いまの「司法精神医学者」なるものは医学的科学性にもおおよそ乏しい、人権感覚のまったくない連中だ。その「司法精神医学者」のもとに精神医療全体が改編されていくのだ。

C「社会復帰」といってもわれわれの考える「病者」が「病者」であるがままに社会で暮らすということではまったくない。「病気を完治させ、社会にとって無害になったら帰してやる」というのが社会復帰だというのだ。そのためのとんでもない実験的、矯正的行為が治療と称して行なわれるのだ。坂口は、5万人以上の「病者」が20年以上も入院しているという問題に対して、「症状があれば当然だ」と言い切った。入院期間のとてつもない長期化、一生化を当然だというのだ。

D刑務所問題に現れた「犯罪を犯した人間に人権なし」という考え方が広く存在していることはきわめて危険な問題だ。新法はまさに犯罪を犯した者である上に、「精神病者」であれば人権がなくて当然とするものだ。保安処分施設が刑務所以上の矯正行為と人体実験と拷問、人権無視の場となることに想像は難くない。

Eさらに、審判は社会復帰のためと称して非公開とされている。冤罪の温床になるものだ。ところが被害者には公開されるので、マスコミに対しては被害者からの一方的情報のみがたれ流される。「社会復帰」のためというのは大嘘だ。マスコミの好餌となり社会の好奇の目で見られることになんら変わりはしないのだ。

 こんな問題だらけの新法が、有事法制と同時に参院採択されたということは、この法律の性格を非常に良く表わしている。治安弾圧法であり戦時立法=戦時における「病者」対策法だということだ。私たちは、新法の廃止を求める運動をいままで以上に強めなければならない。法が成立した後でこそ、保安処分体制を構築する攻撃は本格化していくのだ。全国各地での新病棟建設阻止の闘いと法廃棄を求める闘いを軸に、保安処分体制構築を粉砕しよう。

ま ち 602号
2003年6月9日発行

 街・を応援する会
応援先 リサイクルショップ・街 住所:東京都練馬区関町北4-2-11 電話:3928-1378
有事3法には、従わないぞ!
 6日、与党3党と民主党、自由党の賛成で、有事3法が成立させられました。絶対許せません!「有事法制のような法律は国民の同意なしには発動できないし、もし発動しても役に立たないと思う」(船乗りの労働組合員)
 たたかいはこれからです。政府が有事の際に最も戦争動員を期待し強制することにしている労働者が、「有事立法が成立したって従わないぞ!」と揺るぐことなく行動を呼びかけている、ここに戦争を止める展望があります。
 医療観察法案、成立、弾劾!
 6日、午前11時28分、「心神喪失等の状態で他害行為を行った者の医療及び観察等に関するする法律」案が採決され、131VS94で成立した。
採決の前に傍聴席のフッ君が 保安処分反対! と何度も何度も叫んだ
当たり前ではないか!
「俺たちの運命を数の暴力で決められてたまるか。収容され、抹殺されるのは俺たちだ。俺たちの運命は俺たち自身で決める」フッ君の血叫びに対して、国会・衛視が襲いかかり暴力的に連行・拘束したことを断じて許すことはできない。
ふざけるんじゃない! 「精神障害者」に対する差別的な法律を成立させようとする、国会こそが拘束されるべきなのだ! いかなる弾圧でも我々の怒りと闘いを抑えることなど決してできない!
不当拘束を許さないぞ! 仲間をすぐに釈放しろ! 医療観察法案、成立、弾劾
フッ君、不当拘束を打ち破り、
「街」に帰還 (^o^)丿
 昨年の衆議院・本会議、 先日の法務委員会の強行採決の時、
 そして今回と、3回に渡って、不当拘束されましたが、
 命の続く限り、何度も・何度も、抗議し続けます!
 保安処分体制粉砕のために、共に闘いましょう!
 14:30 「街」に戻ってきたフッ君  「よく、やった (^o^)丿」 拍手で迎える「街」の人たち。
 お客さん、戻ってきたフッ君に「よくやった!」と握手。ビールでも飲んでとカンパ。う〜ん、闘いの後のビールは旨い 


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